「炎怨の鶴」には3つのエンディングがある。
その1つはゲームオーバー(ハイガトシリーズの任務途中放棄エンド)となる。
まずはゲーム途中退場エンドから解説。
「エンド参」手順
①飛兎に質問しない
↓
②探索1度目に牢から出ずに眠る
↓
③兎姫を相手にしない
↓
④探索2度目に牢から出ずに眠る
↓
「眠い…」と言い出してからの選択肢。
どれを選んでもそのまま眠りに落ちてしまう
ゲームの途中で退場となる。
エンドクレジットは流れないが一応1枚絵は用意されている。
①~④のうち、全ての手順をこなしていないとエンド参を見る事はできない。4つのうち3つはやっても許容範囲なのでゲームオーバーにはならない。
兎姫の話や一度目の探索は一回見れば充分なので二週目以降飛ばしても大丈夫なようになっている。狙ってやらなければなかなかゲームオーバーを見る事はできないと思われる。
ハイガト無印でロミーの通信を3日間無視するルートに似ている。
小ネタ
エンド参を目指しつつ、探索二回目で牢から出てお夜守に会わずすぐに引き返すと一応ゲームオーバーにならずそのまま回想パートに入るが、得られた情報が少なすぎるため湖盾院の察しが良すぎるような展開になる。
残り2つのエンディングは、グッドエンドのフラグを回収できなければバッドエンドが流れる仕様。
尚、バッドエンド扱いの「エンド弐・黒鶴」は、タイトル回収をするため実質トゥルーエンドである。そのためグッドエンドである「エンド壱・白鶴」は初見だと少々難しい塩梅にしてある。
エンド壱はクリア後特典を閲覧できるため、エンド壱でクリアしたデータは別枠にセーブしておくとよい。登場人物の後日談や、設定資料画をいつでも閲覧できる。
エンディング壱・攻略チャート
エンド壱を目指す時は必ずゲームを再起動して「初めから」を選んでください。
エンド弐やゲームオーバーからタイトルに戻った場合ゲーム内データが完全に初期化されていない事があります。ブラウザゲームにはタイトルに戻る機能がないので無理矢理タイトル画面に戻す処理をさせています。そのため変数関係の不具合が発生するケースがあります。最も安全にプレイするにはゲームを一度閉じて再起動してください。お手数おかけいたします。
以上の手順を正しく踏んでもエンディング壱を迎えない場合は、エンド弐かゲームオーバーからタイトルに一度戻りそのままリスタートしてしまったケースが考えられます。最初にも書きましたがエンド壱を目指す場合はゲームを再起動して変数を全て初期化する必要があります。これはブラウザゲームの仕様なのでどうしても再起動が必要になってしまいます。お手数をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
隠し要素と幽霊出現場所
※幽霊のグラフィックについて
本編のキャラクターとは違う描き方かつ高画質で描かれています。幽霊の絵は別ゲーム(オフライン)のキャラクターを素材としてそのまま流用しています。作画はHISASHIなので問題ないという事になりました。
毎作品恒例・物語の謎Q&A
本編でのちょっとした謎をQ&A形式で書いていきます
Q.なぜ兎(うさぎ)だったのか?
A.2023年がうさぎ年だからです。
Q.お夜守が地縛霊になった理由は?
A.不明です。
Q.回回は加字家に何を握られていたのか?
A.不明です。
Q.赤ぬのは何もの?
A.ただのウサギさんです。
Q.湖盾院は結局何者だったのか?
A.ゲームで語られている事が全てです。人と見るか妖怪と見るかはプレイヤー各々の解釈にお任せしたいようです。キャラデザ担当は妖怪として扱っているみたいです。妖ゆえの魂共存体であるため人格がぶれているという解釈の場合単なる二重人格ではないという事になります。
Q.どれくらい史実に則っていたのか?
A.御館の乱の内容やその結末は史実です。また、加治や黒川、紫雲などは実際にあった家や場所です。現在の新潟県にはその名の通りの場所が点々と残っています。また、実際にいた呪術師といえば陰陽師が有名ですが、陰陽道まで調べると壮大な事になってしまうのでオリジナル色の強い「まじない師」という身分の主人公にしました。登場してきた「護符」は陰陽師の護符をモデルにしています。
Q.兎姫達は日本から旅立った?
A.エドアド(エドワード)が祖国へ帰る事にしたので、飛兎と兎姫もついていく事にしました。エドアドはイングランド王国出身のジェントリです。
ジェントリ(gentry)とは、イギリスにおける下級地主層の総称です。貴族階級の男爵の下に位置しますが、ジェントリは正式な貴族ではありません。しかし大きな力を持っており、実質貴族と変わりなかったそうです。イギリスのジェントルマンは、このジェントリから由来します。
エドアドの実家はちょうど地頭だった加字家と似たような境遇です。兎姫達の力添えで家を再興したのかもしれません。
Q.兎姫達はジェントリになった?
A.エドアドの家を興し、ジェントリになりました。彼女はその後の生涯をイギリスで過ごします。
ではエドアドと結婚したのかという事ですが、それは違うそうです。エドアドは後に日本へ帰る飛兎に同行して再び日本へ移住します。家は兎姫に譲ったのでしょう。兎姫がイギリスでどう生きたかは不明です。また、飛兎が日本へ帰った理由も不明ですが、日本の幕府から招集されたとか。
Q.物語の舞台になった紫雲寺町(現新発田市)や上杉謙信のいた上越市には取材に行ったの?
A.ゲームの取材として訪れてはいませんが、スタジオ六が何度か訪れているなじみ深い場所です。そのため舞台として選びました。
Q.作中、白鶴と黒鶴は何度も入れ替わっていた?
A.やけに眠くなっては度々寝ていた白鶴ですが、白鶴が眠ると黒鶴の人格が覚醒していました。牢の中から呪いの言葉が聞こえると虚無僧が言っていましたが、実際に覚醒した黒鶴が呪いをかけていたと思われます。白鶴はまどろみの中で自らの声を聞いていますが、それは表に出ていた黒鶴の本当の声です。
自らの死体に術をかけていたのも黒鶴であり、護符はその術に使用していたようです。一度白鶴から黒鶴に切り替わり操作する場面が夜の加字城に忍び込む所で発生しますが、白鶴はそれを夢と思い込もうとしました。
強制退場エンド(エンド参)では「そのまま目覚めなかった」と表示されますが、白鶴の人格がそのまま目覚めなかったという意味で、あの段階で完全に黒鶴が主人格となってしまうためその後の展開を考えると語るまでもないバッドエンドという事になります。
オマケ
湖盾院はおじいちゃんだった!?
開発当初はだいぶふざけていて、短いミニゲームにしようとしていたのもあり、「主人公はマッチョじいさんにしよう!」とか言っており、その設定のまま脚本を進めていたのですが、ボリュームが増えていき、史実ベースの話になるという事でマッチョじいさんで笑いを取ってはホラゲーにならないという事実から、急きょ主人公の湖盾院は若い男になりました。
しかし口調の修正は殆どしていないので、作中でだいぶジジくさい喋り方をしていると思います。実はこういう経緯がありました。マッチョじいさんだったらどういう話になっていたんでしょうか…飛兎の刀を真剣白刃取りしていたかもなあ。回回の名前がふざけているのも開発当初のノリです。
湖盾院は主人公ではない!?
やっている事のヒーロー性は飛兎と兎姫が強く、湖盾院(特に黒鶴)は実際にラスボスキャラでした。全ての黒幕が湖盾院であり、ヒーローではなくヴィランとして登場していたのは間違いありません。ただ物語の主役というのは必ずしも正義のヒーローである必要はなく、ヴィランから見た世界こそホラーゲームとして相応しい事もあると思っています。
ただ白鶴は自己犠牲を厭わぬヒロイックな性格だったので、今までのシリーズと変わらぬヒーローポジションの主人公でもあったと思います。