「監獄編」のゲームシステム関連

<分岐点について>

このシナリオにエンディングはありませんが、その終わり方は1通りです。
途中がマルチシナリオとなっています。
監獄内での選択肢によって虜囚とのやり取りが変化していきます。
ポイントは、1日目と2日目に連続して同じ牢屋を覗きに行くことです。
そうした場合のみ、3日目に通い続けた牢屋でのやり取りに変化が生じます。
4つの牢屋全てに3日目のパターンが用意されているので、全ての会話内容を見たい場合は
監獄内でのシナリオ分岐ポイントのみ、ある程度周回が必要になってきます。

<タイトル画面について>
監獄編をクリアした場合のみタイトル画面が特別なものに変わります。
ゲームを終了するか、または本編や追加シナリオで別のエンディングを迎えると元の
タイトル画面に戻ります。
監獄編をクリアした直後にしか表示される事がない演出となっています。

<小ネタ>
監獄の監視カメラを演出した白いフレームに表示されている下段の英文は
それぞれ1日目、2日目、3日目で変化しています。



「監獄編」の真相についての考察補助

■ダフィ・ヨナ監獄の謎■
この監獄についての情報は「トロム第1基地に存在する」という事と
「管理を任されているのがリュドミール大尉である」という事だけです。
なぜ監獄があるのか。どんな存在を投獄するのか。
そして牢の中では何が起きているのか...。
これらについては明確な描写がありません。
しかし問題なのは牢の中で何が起きているかではないのです。


■牢に入っていたのは誰?■
リュドミール大尉自身もこの事には不気味がっています。
サザメキと他の3人と言えば、連想されるのはマガミ、リンドウ、カナカリを含めた108部隊です。
しかしサザメキ以外の兵隊の名前が一切登場してきませんでした。
サザメキもハイガも他の兵隊の名前を口にはしません。
牢の中で何が起きているのかもわからない上に、誰が入っているのかもわからない、確かに不気味な話です。

<虜囚が誰だったのかにつき読み解く>

普通にプレイをしていると、108部隊であると思いがちです。そもそも、リュドミールは看守として新しい囚人のデータを把握しています。だからサザメキに出会う前にサザメキという名前を呼んだりしました。しかしゲームにはこのサザメキ以外の108部隊の兵隊名は出てきません。そしてリュドミールは108部隊を詳しく知る人物ではなくあくまでも第三者的立場です。サザメキ以外の名前のどれを見てもピンとするものはなかったでしょう。マガミ、リンドウ、カナカリ以外の名前が書いてあったとしても、彼にとっては全く関係のない事になります。ゲームの序盤、プレイヤーはおそらく虜囚4名はサザメキ、マガミ、リンドウ、カナカリであるという事を前提で事が進んだかと思います。しかし、虜囚はバラバラの檻に投獄され、どこに誰が入っているのかリュドミールも把握していないような様子でした。だから彼は独房に入っている者の名を呼ぶことができませんでした。後に彼はそれを確認しなかったことを後悔しています。何度も虜囚と話していると、本当にサザメキ以外はマガミ、リンドウ、カナカリなのか?という漠然とした不安が襲ってきます。結局リュドミールは、最後にはサザメキ以外が本当は何者だったのかを疑問に持って終わってしまいます。なぜこのような描写になったのかには大きな理由があります。それはさも108部隊であるかのように描いたトラップであったと言えるでしょう。サザメキが親しい他の3人…ならばこういう見方もできます。

東の牢→ライカス

西の牢→ジェレゾ

北の牢→ティード

ジェレゾがあんなマガミのような口調のハズがないと思うかもしれませんが、上記の3人、とくにライカスとジェレゾにはその人間性を表す本人の言葉が今まで殆ど用意されていませんでした。ジェレゾがカナカリのような温厚で丁寧な口調だというのはあくまでも子供のジョシュアが感じていたものであり、実際のジェレゾの内面には物凄いギャップがあった可能性は当然あります。しかし、これも考察の1つに過ぎません。108部隊であっても、マガミ、リンドウ、カナカリ以外のモブ兵隊であった可能性も当然ありますし、他にサザメキが仲良くなった誰も知らない3人という事もあります。サザメキが投獄されたことが明らかになっているせいで、ミギオンやハイガまでがこのトラップに引っ掛かっている状態が生まれています。

なぜここまでしてサザメキ以外の人物をぼかしているのか?それは、全員があの108部隊であったなら、それはあまりにも悲劇なことではないでしょうか。願わくば、サザメキは他の3人と離散してしまったという救済のようなものが必要かもしれません。しかしながら、この虜囚3名についての公表は一切無いということです。


■「いつ」の事なのか?■
監獄編はハイガトシリーズ上では「いつ」に当たるのか、これも全くわかりません。
しかし登場人物たちの会話の内容からある程度は推測する事ができます。
サザメキがハイガを知っていたり、逆にハイガがサザメキを知っていたりしています。
またミギオンが普通に登場しているという事も引っ掛かります。
ディレクターの頭の中では既に「いつどこで」「何が起きたのか」という事が
決定しているようなので、少ないヒントからアレコレ推察、考察してみて欲しいというのが
「監獄編」です。

■ジョシュアのメモ■
最後に北の牢で見つかる不穏なメモの内容。ジョシュアは一度だけオルプに出会っています。それは、自らの手でオルプを殺害する瞬間です。15歳のジョシュアはオルプの素顔を見ているのです。そして時がたち、45歳になったジョシュアは、自分の顔が誰かに似ている事にある日気が付きます。そう、あの殺人鬼、ヴィラム・オルプの顔にそっくりだったのです。

…ディレクターからの情報提供はここまででした。リュドミールがジョシュアのことを過去も未来も超越する危険な存在だと言っていました。新たな謎が1つ…生まれてしまったのかもしれません。


■真相を知るには?■
「監獄編」に隠されているものはあまりにも悲しい真実です。
それは知らない方がいい事なのかもしれません。
だからディレクターは敢えてあのような曖昧で不気味な雰囲気に仕上げたのです。
登場人物の会話内容にはそっとヒントが隠されています。
ちなみに、リュドミール大尉の独り言にはあまり意味がない事が多いです。
理由は、彼は108部隊やトロム第3基地をよく知る人物ではないからです。

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